「テスト前の謎の掃除」が先延ばし行動の対策に!?~行動心理学が明かす~

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学生の頃でも、社会人になってからでも面倒な作業や宿題というのはいつまでも僕たちに付きまとってきます。

さっさと終わらせてしまえば楽ということは十分わかっているものの、どうしても先延ばしにしてしまうのが人間の性でしょう。

例えば学生時代の夏休みの課題。

これは僕が勝手に思っていることですが「俺、今回はまじで宿題先に終わらせるわ!最初の1週間本気でやればあとは遊べるし!!」なんて言うやつで本当に終わらせた者はこの世に存在しないでしょう…(笑)

まあ、それは言い過ぎかもしれませんが、実際先延ばしというのは世界中の人々が経験し、どうにか改善したいと思っているものです。

今回は、そんな先延ばしについて、原因や悪影響、対策法をみなさんにお伝えしようと思います。

 

参考文献

増田 尚史 「先延ばしに関する心理学的検討ー個人特定と客観的・主観的遅延の影響ー」 2015

山田 政寛 「ラーニング・アナリティクス研究の現状と今後の方向性」 2017

野口 大貴;園田 直子 「セルフコントロールの水準と変動の大きさが大学生活への適応感に及ぼす影響」 2018

山下 由紀子;福井 義一 「完全主義と先延ばしが抑うつに及ぼす影響」 2011

 

 

■1 「先延ばし」とはどんなもの?

 

 

先延ばしをする人の割合

 

先延ばしをする人はどれくらいいるのでしょうか?

以下のグラフをご覧ください。

(20代~60代の男女1359名に対して調査)

 

先延ばしを行う人の割合は、女性が約70%、男性で約60%というように、かなり高い割合になっています。

年代別にも見てみましょう。

(20代~60代の男女1358名に対して調査)

 

どうやら、20代と30代の女性に特に多いみたいですね。

若者に多いというのは少しは予想できましたが、一見大雑把で楽観的に見える男性よりも女性のほうが先延ばしをしがちというのは、予想外でしたね。

 

まあ、このように、男性・女性とも半数以上の人が日常的に先延ばしを行っています。

そのため、なにも先延ばしをするからって自分は駄目な人間だなんてと思う必要はありません。

誰もが経験して悩んでいるものなのです。

さて、続いて先延ばしの原因を見ていきましょう!

 

先延ばしの4つの原因

 

先延ばしというのはどのような状況で発生するものなのでしょうか?

4つほど紹介します。

 

① 完璧主義

ある課題をしていたものの、その完成度に納得がいかずズルズルと完成を遅らせてしまうことで発生することがあります。

完成するのがどんどん後になっていくため、先延ばしと言えますね。

 

② 失敗の不安

失敗することへの不安から、なかなか手が付けられないことによって先延ばしが起こります。

 

③ めんどくさい

単純作業で時間も取られるためめんどくさいと思い、作業を先延ばしにする方が多いです。

 

④ まだ大丈夫

提出期限までまだ時間があるから大丈夫という楽観主義的な考えの元、先延ばしが発生します。

 

 

 

 

■2 先延ばしに悪影響はあるのか?

 

 

先延ばしは、その先延ばしの種類によって影響が変わってきます。

例えば、先ほど紹介した「失敗への不安からくる先延ばし」に関しては、短期的に見れば嫌な作業をしないことでストレスが緩和されるという良い効果がありますが、長期的に見ればかなり深刻な悪影響があります。

失敗への不安の高い作業を先延ばしにした結果、いざその作業の締め切りが近づいてきたとき、締め切りへの焦りと失敗への不安の2つのストレス要因が押し寄せてきます。

そのため、失敗への不安からくる先延ばしは、過度なストレスによってうつを促進するという研究結果があります。

 

一方「完璧主義からくる先延ばし」に関しては、悪影響はないと言われています。

というのも、完璧主義による先延ばしは、その原因が理想追及にあるため締め切りによる焦りも生じにくく、むしろ先延ばしによるうつ効果を減少させるのだそうです。

 

しかし、まあ、完璧主義を除くほとんどの先延ばしにおいて「課題達成率の低下」が証明されているので、先延ばしはしないに越したことはないというのは間違いないでしょう。

 

 

■3 「テスト前の謎の掃除」が先延ばし行動の対策に!?

 

 

最後に、先延ばしの対処法を紹介します。

 

1: 環境の整理

 

まず1つ目が環境の整理です。

この環境の整理の例として心理学研究で実際に使われたのが「机の上を整えて学習に集中できる環境にした」という項目で、研究の結果先延ばしを防止することが判明しています。

どうして先延ばしを防止したのかといいますと、環境を変化させることによって区切りを作ることができ、先延ばしにしそうな作業に取り組むきっかけになったからだそうです。

 

この「環境の整理」は、僕たちの日常生活でいうと「テスト前の謎の部屋掃除」で、大事な試験の準備があるのにも関わらずおもむろに掃除を始めてしまうあれです。

一見時間の無駄かのように思えた掃除が、作業へ取り掛かるきっかけとなっていたようですね。

 

 

 

2: 目標や計画の具体的な見える化

 

2つ目が、具体的な見える化です。

すこし実験を見てみましょう。

実験

海外の大学では、ラーニング・アナリティクスというのが学生の学習態度を改善するために使われています。

このラーニング・アナリティクスというのは、学習ログなど学習者や学習環境に関する様々な観点のデータを集め、学生に提示するシステムで、課題の提出状況や期限に対する過去の自分の行動が見える化されています。

このシステムはすごいことに、このシステムを利用した学生はみな成績が向上し、先延ばし傾向も減少したそうです。

 

つまりこの実験が何を表しているのかといいますと、過去の自分の課題提出状況を振り返ることが先延ばしに効果的ということです。

しかし、ラーニング・アナリティクスなんて僕たちは使えないので、日頃から課題に対する計画を目に見える形(紙に書いておくなど)で立て、その結果も書いて残しておくことがオススメです。

 

 

 

まとめ

 

 

今回は、日本人の半数以上が日常的に経験している先延ばしについて説明してきました。

先延ばしには様々な原因があり、先延ばしのすべてに悪影響があるというわけではありませんが、「完璧主義による先延ばし」でない限り成績の低下やうつなどが起こりがちなので、しないに越したことはないでしょう。

その先延ばしの対処法として、いままで時間の無駄だと思われていた「テスト前の謎の掃除」や「計画の見える化」を紹介しました。

どちらも簡単にできることなのでぜひ試してみてください。

 

 

今回の記事はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事のほかにも皆様のお役に立てるであろう記事を書いていますので、よかったらぜひそちらもご覧ください!

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