黒っぽい服の女性客を接客すべき!?色彩心理学が明かす性格と行動

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私たちの周りには「色」があふれています。

木の緑色、炎の赤色、海の青色など、こんなに単純な色ではないかもしれませんが少し周りを見渡すだけで様々な色が目に入ると思います。

そんな身近な「色」に対して、私たちはある種の固定概念を持っています。

例えば、赤は情熱的、青は冷静で知性的などですね。

その固定概念のためか、私たちは無意識のうちに自分の感情や性格に合った色を選択するのだといいます。

今回は、そんな無意識のうちに選んだ色に関して、色彩心理学の立場からその色を選ぶ心理、性格を紹介し、実生活でも生かせるような知識をお伝えしようと思います。

 

参考文献

高口 央 「携帯電話や服の色に性格は現れるか?」 2012

 

 

■1 色が人間に与える影響

 

 

コーヒーの実験

 

まずは、色が私たちにどれほどの影響を与えるのかを説明します。

とある実験があります。

 

実験1:コーヒーの味

実験者は、コーヒーメーカーで作ったコーヒーを様々な色のコップに入れて被験者に提供しました。

そして被験者に対してコーヒーの味や香りについて「非常に濃い」「やや濃い」「やや薄い」「非常に薄い」の4つの項目で回答を求めました。

(野村 2005)

 

もちろんコーヒーメーカーという機械で作っているため味は同じはずです。

全員が同じ回答になると考えられますが…

結果は以下のようになりました。

 

  1. 茶色のコップ→「非常に濃い」という回答が 73%
  2. 赤色のコップ→「やや濃い」という回答が 84%
  3. 青色のコップ→「やや薄い」という回答が 79%
  4. 黄色のコップ→「非常に薄い」という回答が 87%

 

茶色のコップで飲んだ人の73%が非常に濃いと言っているにも関わらず、黄色のコップで飲んだ人は非常に薄いと真逆のことを言っています。

同じ味なのに…

明らかに、色がコーヒーの味や香りに対して影響を与えていると考えられますね。

 

 

表紙カラーの実験

 

コーヒーの味以外にも色が人間に影響を与えた例があります。

それが、作業成績に対する影響です。

 

実験2:表紙カラー

この実験は、米国や独国など様々な国の学生に対してIQテストを行うというもので、そのテストの問題用紙の表紙に赤や黒、緑などの色が付けられています。

被験者は回答する前にその色のついた表紙を5秒間見つめるように言われ、色による成績の変化を調べました。

(Elliot,Maier,Mollor,Friedman, and Meinhardt 2007)

 

実験の結果、黒や白、緑に比べて、赤には成績を低下させる効果があることが分かりました。

逆に青色は成績を高めるそうで、青に対する知性的な固定観念が被験者に影響を与えたと考えられます。

 

ちなみに、青には記憶力を高める効果があるらしいですよ。そのため、暗記は青ペンで書いて覚えるのが効果的なのだそうです。

 

 

とまあ、この2つの例からも分かるように、私たち人間は色に対するある種の固定概念のせいで、自分の感覚や感情に影響を受けているようです。

ここで話を少し発展させますが、私たちは色によって影響を受け、その行動や感情が変化させられるわけですよね。

例えばコーヒーの味が変わったり….

しかも、その変化はコーヒーの例から分かるように、ある程度全員同じ変化だと言えます。

皆が色によって同じような感情を持つように変化させられるのなら、色が与える感情の変化を調べることで、その色を身につけている人の感情も分かるのではないか?

このようにも考えられるわけです。

そこで、続いて色によって人の性格や感情を読み取る心理学を紹介します。

 

 

■2 接客で使える色彩心理学

 

 

公的自意識とは?

 

まずは、この説明の肝となってくる用語の説明をします。

それが公的自意識というものです。

公的自意識というのは、私たちが自分の外見や他者に対する行動など外から見える自分の側面に対して持つ意識です。

つまり、公的自意識が高い人というのは言い換えると、周りの目をよく意識する人ということです。

これから公的自意識が高い人という言葉を使ったら、それは周りの目をよく意識する人という風に解釈してくださいね。

 

 

公的自意識が高い人は周りに流されやすい?

 

さっき説明した、公的自意識が高い人は周りの意見に流されやすいそうです。

以下のような実験があります。

 

 

実験

都内の大学に通う男女101名(男子72名、女子29名)に対してアンケートを行いました。

質問数は10問。

その中で、「あなたは人の目を気にするタイプですか?」という項目と「ものを選ぶとき店員の説明を聞きたいと思いますか?」という質問に対して特に高い相関がみられました。

 

 

どういうことかといいますと、人の目を気にすると答えた人の多くが、同時に、店員の説明を聞きたいという項目にもそうだと答えていたということです。

人の目を気にするというのはつまり公的自意識が高い人です。

その人が店員の意見をよく聞くということは、言い方を変えると、公的自意識が高い人は他人の言葉の影響を受けやすいということになります。

そのため、例えばアパレル店員の方であれば、公的自意識の高い人がねらい目であり、人の意見に流されやすいため、積極的に接客をすることで購買に結び付けることが可能というわけです。

 

少しわかりにくいと思うので、補足すると、

 

公的自意識が高い人→店員の意見を聞きたがる→店員の意見で買うか買わないかを決めがち→店員は接客で購買に向かわせられる

つまり、公的自意識が高い人→店員は接客で購買に向かわせられる

 

しかし、公的自意識が高い、つまり人の目をよく気にする人など、どのように見分けるのでしょうか?

ここで登場するのが「色」です!

ここまで長々と話してきましたが、すべてはこの話をするための前置きでした。(笑)

 

 

 

身につけている色で公的自意識の高さがわかる!?

 

 

先ほどアンケートを行った101名の大学生を被験者にもう1種類の質問を行いました。

それが、白、黒、赤、青、緑、黄色の6色を指定して、「あなたは携帯を選ぶのであればどの色が一番しっくりきますか?」と「普段着ている服は、この色の中であればどの色が最も多いですか?」という質問です。

この質問を行うことによって、さっき明らかになった公的自意識の高い学生と色の関係が分かります。

結果として、

① 公的自意識の高い男性は、黒や白などのモノトーン色の携帯を選ぶ傾向にある。

② 公的自意識の高い女性は、黒っぽい服を普段多く身につけている。

ということが判明しました。

 

ちなみに、男性の服の色と公的自意識の関係、女性の携帯の色と公的自意識の関係は、どちらもあまりありませんでした。

 

この結果から分かることは、さっきのアパレル店員の例をとると、携帯の色がモノトーン色の男性服が黒っぽい色の女性は、周りの意見に影響されやすいためねらい目であり、接客をするべき存在ということになります。

もちろん、アパレル店員に限らず接客を必要とする商売すべてで役に立ちます!

 

 

 

■3 まとめ

 

 

今回は、人が無意識に選ぶ色とその人の性格や感情との関係について説明してきました。

人間というのは実は、色によって大きな影響を受けます。

例えば赤や茶色など濃い色を見るだけで、飲み物の味が濃くなったりするのです。

他にも、赤色が成績を下げたり…

このように、人に強い影響を与える「色」ですが、逆に色からその人の心理を読み取ることもできます。

今回紹介した例は、服や携帯などの日常でよく使う物の色でその人の公的自意識の高さを見抜くというもので、接客によって購買まで持っていけそうな人の色を明らかにすることができました。

このように、色によって人の心理を見ぬく色彩心理学は私たちの日常生活に役立つ知識を多く与えてくれます。

今後もみなさんに様々な色彩心理学の情報をお届けしていきたいと思います。

 

 

今回の記事はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事のほかにも皆様のお役に立てるであろう記事を書いていますので、よかったらぜひそちらもご覧ください!

 

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