心理学研究が開発!VRを用いた最先端のパニック障害治療とは?

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日本人の20人に1人という割合で発症するパニック障害。

パニック障害を発症すると、強い発作に繰り返し襲われることによって、日常生活にも大きな支障をきたします。

近年、社会問題として取り上げられ、我々一般人の認知度も上昇しましたが、その治療法や種類についてまだまだ分からないことも多いと思います。

この記事では、そんなパニック障害の最新の治療法を紹介し、パニック障害への知識の一つとして知っていただこうと思います。

ずばり、いま勢いのある治療法は、VRです!

 

今回引用した論文は、以下の通りです。

李 在麟;太田 啓路;河合 隆史;吉田 菜穂子;井澤 修平;野村 忍;イームズ・ダグラズ;山山竒 恵;貝谷 久宣 「地下鉄パニック障害治療用のVRコンテンツ開発」 2007 TVRSJ Vol12 No.1 pp.57~66 PDF

 

 

 

■1 パニック障害とは?

 

 

パニック障害というのは、「強い発作に繰り返し襲われることによって生活に大きな支障をきたす精神疾患の一つ」です。

症状が発生しやすい場所は、地下鉄・人ごみ・ショッピングセンター・飛行機などの、一度入ってしまえば容易には抜け出せない場所が多いです。

障害発生率は5.1%で、約20人に1人が発症する病であるといわれています。

その治療法として、薬物治療と認知行動療法の2つがあります。

 

薬物治療

 

薬物治療で主に使われる薬は、以下のようなものがあります。

  1. 選択的セロトニン再取り込み阻害剤
  2. ベンゾジアゼピン系抗不安剤
  3. 三環系抗うつ剤

 

これまで、パニック障害に対する主な治療法は、この薬物治療でした。

即効性があり、効き目も強かったため、重宝されていたのです。

しかし、良薬は口に苦しと言うように、薬物治療は依存性や副作用などの悪い面も当然存在します。

そこで考えられたのが、今回の記事のテーマである認知行動療法です。

 

認知行動療法

 

認知行動療法とは、薬に頼らず、患者が自分の力で病気を克服するように働きかける治療法です。

主な方法として、暴露療法があります。

暴露療法って、すごい嫌な感じがしますよね。なんか、いろんなこと言われそうって。

方向性は合ってます。

暴露療法は、パニック障害を持った人に、その症状が発生しやすい場所に留まらせ、発作や不安をコントロールする方法を学習させるという、試練を与え乗り越えさせるやり方なのです。

けっこう乱暴ですよね。

しかし、パニック障害というのは、心の病気であり自分で乗り越えるのが、確実で最善の治療法なのです!

そのため、このような乱暴なやり方もやむを得ないのかも知れません。

これから、そんな認知行動療法の、最先端の技術を紹介します。

 

 

 

 

■2 VRを用いた最先端のパニック障害治療とは?

 

 

これまでの認知行動療法では、患者がパニック症状を起こしやすい場に直接赴いて、治療する必要がありました。

しかし、時間的・コスト的・医療提供者側の事情で、実施できる場所は限られていました。

そんな中、登場したのがVRです。

VRは、皆さんご存知の通り、室内であっても仮想空間で様々な場所に赴くことができ、思うままにシチュエーションを変更できるため、時間帯や天気に左右されない、効率的な暴露治療を可能にします。

まさに夢のような機械ですね。しかし、本当に患者に有効なのでしょうか?

その実験が行われました。

 

VRによる認知行動療法の実験

 

実験方法

地下鉄に対する回避行動が顕著な、広場恐怖症を伴うパニック症状を発症した42歳女性に対して、VRによる暴露療法を行った。

約50分の時間で、電車に乗って地上に出てくるまでの流れをVRで実際に歩いて体験させた。

 

実験結果

VRによるシュミレーションを複数回体験することで、以下の行動が発作を防ぐのに有効であると、自ら学習した。

  • ポジティブな自己暗示(「できる」という合言葉の復唱)
  • 腹式呼吸
  • 体の力を抜くこと

 

つまり、VRであっても現実同様の恐怖を体験することが可能で、それに慣れることによって、克服することができるといえますね!

 

 

 

■3 まとめ

 

 

心の病気であるパニック障害を治療するには、認知行動療法という、自ら困難に立ち向かい克服する方法が理想的です。

しかし、認知行動療法は、行うのに多くの準備が必要であり、そう簡単にできないものです。

そこで、VRという最先端の技術が出てきました。

VRは室内にいても、様々な場所へ行くことができ、治療できる魔法の道具です。

今後、この道具を使ってパニック障害という病が、より治療しやすくなるでしょう!



今回の記事はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事のほかにも皆様のお役に立てるであろう記事を書いていますので、よかったらぜひそちらもご覧ください!

 

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