腰痛の原因は「心」に!? 心理学が明かす腰痛の原因

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日本人の50~80%が人生で一度は体験するといわれている腰痛。

その腰痛の原因の大半が心理状態にあるということをご存知でしょうか?

腰痛は身体に対する痛みであるため、日々の姿勢や、寝不足で発症すると思われがちです。

そのため、腰が痛くなった時、シップをはったりしますよね。

シップが全く無意味であるというわけではありません。実際かなり改善されると思います。しかし、精神面も同時に改善すれば、より大きな効果が得られます。

今回は、腰痛の原因を明らかにし、その治療法と治療効果を紹介します。

 

今回引用した論文は、以下の通りです。

遠藤 伸太郎;和 秀俊;石渡 貴之;加藤 晴康;安川 通雄;濁川 孝志;大石 和男 「大学生の腰痛と心理的要因の関連性」 2012 体力科学 第61巻 第1号 71-78

紺野 慎一 「腰痛の社会的背景と精神医学的問題」 2004 特集慢性腰痛 日本腰痛会誌

本田 哲三 「慢性腰痛に対する認知行動医療」 2005 日本腰痛会誌

 

 

 

■1 腰痛の原因は「心」に!?

 

腰痛は、日常生活に支障をきたす大きな社会問題です。

1か月の腰痛発生率は20代男性で28%、女性は22%。30~60代では性別や年齢にかかわらず約30%。70代では男性28%、女性47%にものぼります。

このような大きな問題でありますが、その原因はまだはっきりと明らかになっていません。

しかし、大きく分けて2つの原因に分けられます。

 

 

器質的要因(身体的要因)

 

器質的要因というのは、腰椎分離症や椎間板ヘルニアなどの身体的な病気が、腰の痛みを生み出すことを言います。

多くの人が、これが腰痛の大きな原因であると考えますが、実際は全体の15%しか占めていません

 

非器質的要因(心理的要因)

 

腰痛の原因の85%を占めているといわれているのが、この非器質的要因です。

非器質的要因というのは、不安や気の落ち込み、心理的圧力などの種々の心理的ストレスです。

腰痛の原因が心理状態にあるという情報はかなり有力で、実際に、腰痛の進捗が同程度の患者でも、治療を病院でするか家でするかで、痛みの改善具合が違っており、家で治療したほうが痛みが改善されたという研究もあります。

腰痛と心の関係をもう少し詳しく見るために、今回の論文で行われた実験を簡単に紹介します。

 

 

実験方法

 

・対象者は、都内に住む大学生337名。

・そのうち、37%はスポーツ学科に所属しており、現在もスポーツを継続中。

・これまでの腰痛の経験や考えられる原因を質問。

・原因が心的か身体的かを判断するため、学生用ハッスルスケール(中野)や日本語版HSCL(中野 北村)などの質問紙を用いた。

 

実験結果

 

337人のうち、腰痛経験者は204名。そのうち、腰痛の原因が心的要因にあると思われたのが、130名でした。

つまり、半数以上の者が心的要因によって腰痛を経験しているということになります。

また、心的要因の種類は、以下の通りでした。

  • 将来的な経済問題・男女関係などに対する不安
  • 家庭環境・学校環境によるストレス
  • 腰痛によるストレス

 

やはり、ストレスや不安というのが大きな原因となっているのです。

 

しかし、1つ予想外の結果がでました。

それは、脅迫症状や対人関係過敏症と腰痛の関係が大学生たちに見られなかったということです。

その要因として考えられたのは、スポーツ経験です。

今回の研究の特徴として、多くの学生がスポーツを行っていました。

そのため、スポーツ継続年数が長いほど腰痛と心の関係がみられなくなると結論付けられました。

 

このように、腰痛の原因の大半が心的要因にあります。しかし、スポーツの例でも分かるように、全く治療法がないというわけではありません。

続いて、治療法について説明していきます。

 

 

■2 腰痛の3つの治療法

 

 

腰痛の原因の大半を占める心的要因への治療法とは、どのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、3つの治療法を紹介します。

 

薬物治療

 

何度も言いますが、腰痛というのは精神的な問題が原因となっている場合が多いため、鎮痛剤などは、あまり効果がありません。

そのため、抗うつ剤が有効とされています。

 

支持的精神療法

 

患者の痛みを満面の笑みをもって受け入れ、共感することから始まります。

治療のゴールとして、「痛みの受容」が設定されています。慢性的な腰痛は、心理的な要因が原因であるため、完治というものがかなり難しいです。

そのため、痛みを人生の1部として受け入れ、通常の生活を行うことを目指す治療となっています。

 

スポーツ

 

腰の痛みを感じながらも、できる範囲で運動することで精神的な安定を獲得し、次第に痛みが和らいだという事例が多くあります。

やはり、痛みを受け入れるということが重要なのではないでしょうか。

 

 

 

 

■3 まとめ

 

 

腰痛というのは、その原因の大半が心理的要因にあります。

そのため、完治というのが難しく、治療法も完璧には確立していません。

しかし、治らないからといって腰痛の痛みを嫌っていると、その痛みがまたストレスとなって腰痛を悪化させます。

痛みを軽減するためにも、腰痛を人生の1部として受け入れるということが重要です。

一度、腰の痛みと共に、外へ出て体を動かしてみませんか?きっと、少しは痛みが軽減されます!

 

 



今回の記事はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事のほかにも皆様のお役に立てるであろう記事を書いていますので、よかったらぜひそちらもご覧ください!

 

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