人狼ゲーム研究が解明!嘘をつく人の行動とは?ー嘘の行動心理学ー

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みなさん人狼というゲームをご存知でしょうか?

人狼というゲームは、参加者が人狼側と人間側に分かれて互いの陣営を減らしていくことで勝敗をつけるゲームであり、人間側と人狼側で騙し合いが行われます。

多くの研究者が、人が互いを騙し、疑い、議論を行うこのゲームに目をつけ、様々な研究が行われてきました。

今回は、そのような研究で明らかになった、嘘をつくときの人の行動・しぐさを紹介し、人狼というゲームの可能性についても話していきたいと思います。

 

参考文献

大高 直哉; 寺岡 丈博;榎本 美香 「人狼ゲームにおける役割固有の視線に関する分析」 2016

寺岡 丈博;榎本 美香 「自己防衛に対する人狼に特異的な身体動作の分析」2016

風間 祥光;棟方 渚;畑 雅之;松原 仁 「人狼ゲームにおけるプレイヤーの思考過程の分析」2016

片上 大輔;鳥海 不二夫;大澤 博隆;稲葉 通政「人狼プロジェクト特集」 2014

 

 

 

■1 人狼ゲーム研究が解明!嘘をつく人の行動とは?

 

 

 

実験紹介

 

実験は4人の被験者に対して行われ、4人は人狼ゲームを行うことになります。

役振りは人狼1;神様1;共有1;村人1で、すこしマイナーな役割も入っています。

役割を簡単に説明しますと、

共有の役割は、村人陣営で自分を共有と名乗り村を先導するという設定になっています。

神様は処刑されれば勝つという存在で、人狼のフリをすることで場をかき乱します。

このような設定で人狼を行いそのしぐさや行動、発言を調べました。

 

人狼(嘘つき)の視線

 

実験の結果、人狼と神様の2人の嘘つきの視線は話している人に向けられている時間が長く、逆に村人の視線は、話している人を見たり話を聞いている人を見たりとキョロキョロしていることが分かりました。

隠し事のない村人の方が目が泳いでいたのです。

これは、嘘を見破ろうとする村人の気持ちが働いたからであると考えられます。

視線というのは、役割に応じて挙動不審になったりします。

そのため、目が泳いでいるからと言って一概に嘘をついているとは言えないということが分かりました。

 

 

人狼(嘘つき)のしぐさ

 

しぐさはどうでしょう?

一般的に嘘つきは手を触ったり、あごを触ったり、顔を触ったりすると言われていますが、人狼においては通説通りにはなりませんでした。

今回の実験で人狼がよく行っていたしぐさは、「腕を組む」でした。

しかし、その持続時間は短く、短い時間で何度も腕を組んでいることが分かりました。

その理由として、不安を表現する身体接触を行う代わりに、腕組みをして考えるフリをしているのだと考えられます。

 

人狼の発言

 

村人が人狼であると疑われたときの発言は、「まあ、役職を持った人が殺されるより、村人の自分が殺されたほうがいいから」と、村人に不利益が生じないような立ち回りを意識したものでした。

一方、人狼側が人狼であると疑われたときの発言は、「そう言っているってことはもしかしたら○○さんが人狼かもしれないぞ」という、理由をつけた反論をせずに話題を自分から逸らそうとするものが多いことが分かりました。

 

嘘をつくときに目が泳ぐわけでもない。嘘つきによく見られるしぐさをよくするわけでもない。

このように人狼での嘘は、私たちの日常生活で発生する嘘とはすこし異なった様相を呈しているように思えます。

 

 

 

■2 人狼ゲームへのAI参戦!?

 

 

オンラインでのAI実装

 

現在、人狼知能プロジェクトによってAIを用いた人狼が可能になっています。

擬人化エージェントと呼ばれる人狼を行うAIが開発され、WEB上で5人人狼が行われています。

そこでは、実際にAIが占い師として人狼を判定し、議論の末占い師は嘘であると取り消すという、複雑な会話が成り立ったりしているそうです。

これは、これまでの人狼研究による膨大なデータを利用し、人狼をする人々の発言の傾向が再現できたため可能になっています。

つまり、人が嘘をつくときや議論するときには、ある程度の決まった形があるということなのです。

人の言動を形式化できる近年の心理学研究はすごいですね!

 

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AIが教える人狼での注意点

 

これらのAIが人狼を学習する中で見出した、人狼で気を付けるべきことを紹介します。

それは以下のようなものです。

  • プレイヤーの残り数が5人もしくは7人の時、人狼プレイヤーは誰も襲撃しないほうがいい。
  • 雑談すると殺される
  • うなずく・顔を触る・腕を組むと殺される

 

みなさん、人狼をする際はこのような点に気を付けるようにしましょう!

 

■3 教育としての人狼

 

 

人狼というゲームは、嘘をつくときや人を疑うときの人間のしぐさがハッキリとみれる研究対象としても素晴らしいゲームですが、教育媒体としてもとても優秀です。

人狼というゲームは、客観的な攻略法が全くないゲームです。

周りの者はみな嘘をついていると疑うことから始まり、信用できるのは自分だけ。

このような他者に依存することなく自分の考えだけで議論ができる環境は教育の場としてとても貴重なものなのです。

実際、多くの大学で授業の一環として人狼が行われています。

今後、就職面接・学校の授業・社員育成など様々な場で、この人狼ゲームは利用されるでしょう。

 

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■4 まとめ

 

 

心理学による人狼研究で、嘘をつく人にはある決まった行動が見られることが明らかになりましたが、それは僕たちの日常生活でみられる嘘とは少し異なったものでした。

というのも、人狼という特殊なゲームの中では嘘に対する負い目がなく、また自分が疑われることが分かっているため、慎重に自然を装うからだと考えられます。

しかし、日常生活での嘘とは異なるからといって、全く無駄ということではありません。

現在、人狼を行うAIが開発され、人狼ゲームは教育の観点から高い評価を受けています。

そのため、今後、様々な場面で人狼ゲームに触れる機会が増えるでしょう。

嘘をつく必要に駆られ、相手を疑うことを求められるゲームのような場で必要なのは、日常生活の嘘ではないのです。

ぜひ、この記事を通してそのような場での嘘の見抜き方を習得していってください!

 

今回の記事はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事のほかにも皆様のお役に立てるであろう記事を書いていますので、よかったらぜひそちらもご覧ください!

 

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