部活動で監督は必要?行動心理学によるリーダーの行動分析

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多くの人が学生時代に何かしらの部活動に入っていたと思いますが、その時、監督っている?って思ったことありませんか?

運動部であろうと文化部であろうと実際にプレーするのは自分たちで、監督ではありません。

それにもかかわらず、大会で優勝したときに監督が選手たちよりも評価されるなんてこともよくあります。

それはいったいどうしてでしょうか?

今回は、監督は本当に部活動で必要なのかに関して、行動心理学による行動分析を用いて説明していきたいと思います。

 

今回引用した論文は以下の通りです。

松原 敏浩 「部活動における教師のリーダーシップ・スタイルの効果-中学教師の視点からのアプローチ-」 1990

 

 

 

■1 監督の持つリーダーシップとは?

 

 

監督の存在価値はいったい何なのだろう?と考えた時、最初に思い付くのがリーダーシップです。

リーダーシップは、例えば会社の社長のような人々を導くリーダーに必要な力で、リーダーシップの優れた社長は会社を大きく発展させるとよく言われますよね。

監督にもリーダーシップがあります。

 

課題達成行動

 

まず一つ目は、課題達成行動というものがあります。

例えば、選手に対する指示や注意、練習指導法の工夫、練習の計画性などが優れている人に高いものです。

 

集団維持行動

 

2つ目が集団維持行動で、親近性があったり、緊張緩和や練習外での話しかけを上手く行っている監督に高い能力です。

 

権限譲渡・参加促進

 

最後が権限譲渡と参加促進です。

例えば野球部であれば、通常監督がその日の試合のレギュラーメンバーや打順を決めたりするのですが、選手のことを1番分かっているのは選手自身ですよね。

そのため、選手自身に打順やポジションを決めさせることがあります。

これが監督の権限を渡す、権限譲渡です。

一方、チームの方針を決めたり、予算の使い道を話し合ったりというチームの運営に選手を参加させることが、参加促進というものです。

 

このような課題達成行動や集団維持行動をどのように行っていくか権限譲渡や参加促進をどの程度進めるのかの配分でその監督の力量であるリーダーシップが測られるのです。

 

 

 

■2 監督のリーダーシップはチームを強くする!?

 

 

監督のリーダーシップはチームの強さに関係するという研究結果があります。

 

課題達成行動がもたらす効果

 

選手に対する指示や注意、練習指導法の工夫、練習の計画性が優れていると、以下の項目で良い影響をもたらすことが明らかになっています。

  • 団体成績
  • 教員‐部員関係
  • 練習態度

 

団体成績というチームの強さに直結した効果があるのはもちろん、部員との関係や部員の練習態度などの改善の難しい項目にまでプラスの影響を与えています。

 

 

 

集団維持行動がもたらす効果

 

親近性があったり、緊張緩和や練習外での話しかけを上手く行うことによる影響は、教師‐部員関係と練習態度に関しては同様でしたが、団体成績にはありませんでした。

つまり、チームの雰囲気は良くなりますが、実力には繋がらないということです。

しかし、チームの雰囲気はとても大切な要素なので、チームにとって無駄ということはありません。

 

権限譲渡・参加促進は効果なし?

 

この2つの項目は、チームに対してほとんど影響がありませんでした。

むしろ、成績に対してマイナスの効果があるほどで、行わないほうがよさそうです。

 

総合的に見て、監督のリーダーシップは団体成績をあげたり、チームの雰囲気を良くしたりとメリットのほうが大きく、チームには必要不可欠であると思います。

 

 

■3 個人競技に監督は必要か?

 

 

実は、ここまで説明してきたのはすべて団体競技についてでした。

団体競技に対しては、監督のリーダーシップは総合的にみて必要であるという結論を出しましたが、個人競技は別です。

研究の結果明らかになったのは、個人競技においては監督のリーダーシップは、成績を始めとするすべての要因に対してほとんど影響が見られませんでした。

つまり、個人競技では、監督の指導以外の要因のほうがウエイトを占めており、監督の必要性は薄いと言えます。

 

 

■4 まとめ

 

 

今回は、部活動で監督は必要なのか?というテーマで話を進めてきました。

監督が必要といえる理由は、そのリーダーシップにあります。

課題達成行動や集団維持行動がしっかりしていれば、つまり監督にリーダーシップがあれば、チームの成績が良くなったり、練習態度が改善されたりというメリットがあることが明らかになっています。

しかし、これらのメリットはあくまでも集団競技にのみ存在するもので、個人競技に関しては、監督の必要性は薄いのではないかという結論に至りました。

よって、個人競技はともかく、団体競技では監督はチームに必要で、選手と同じく評価されるべき存在と考えられますね。

みなさん、監督は実はみなさんのチームの陰の立役者なのかもしれませんよ。

 

 



今回の記事はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事のほかにも皆様のお役に立てるであろう記事を書いていますので、よかったらぜひそちらもご覧ください!

 

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