子供の勉強意欲を高めるゲーム化とは?ー教育心理学ー

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「ゲームをやめて勉強しなさい!」

子供時代、よく言われませんでしたか?

また、もし、あなたが親の立場なら自分の子供によく言っていると思います。

子供というのは勉強や片付けなどには全くやる気を見せないのに、ゲームのこととなると水を得た魚のように生き生きと楽しんでいます。

その集中力は以上で、3時間や4時間、人によっては1日中ゲームをし続けることもあります。

どうして、そのやる気を勉強に回してくれないのか?もっと勉強意欲というのを持ってほしい。

多くの親御さんがそう思っていると思います。

しかし、大丈夫です!この記事では、子供のゲーム好きを利用して勉強意欲を高める方法を教育心理学の側面から紹介します!

 

今回引用した論文は、以下の通りです。

仲嵩 則人;日熊 隆則 「教育のゲーム化について:付属小学校パソコンクラブの実践を通して」2016 琉球大学教育学部教育実践総合センター PDF

 

 

 

■1 子供の勉強意欲を高めるゲーム化とは?

 

 

子供たちは、ほんとうによくゲームをしますよね。

何時間も連続で一つのことに集中するということは、ゲームでさえなければたいへん喜ばしいことです。

まずは、このゲームの魔力を他のものに応用するために、ゲームの特徴を見ていきましょう。

ゲームには、満たすべき5つの条件があるといわれています。

 

  1. 何をすべきかが明確になっている(課題の明確化)
  2. 自分が今どういう状況なのかが、すぐにわかる(現状の見える化)
  3. アクションに対して、すぐに反応がある(即時フィードバック)
  4. ゴールしたり達成すると、感動できたり、ご褒美がもらえる(達成報酬の魅力)
  5. 自分が何をやっているのかが分かる(コントロール感)

 

子供にハマるゲームの特徴は、つまり子供たちがハマるための条件であると考えられますね。

この5つの条件を見ると、勉強がなぜ子供たちに好まれないのかが見えてきます。

下に、勉強(学習)の問題点を列挙します。

 

  • 自分の現状を知るには、自己評価か、外部からの評価システムが必要(2番)
  • 自己評価には、かなり高いレベルをすでに習得している必要がある(2番)
  • 頑張って勉強しても、その結果が分かるのはテストしかない(3番)
  • ゲームと違って、失敗時のフィードバックが(叱られるなど)面白くないもの(3番)
  • 自分が何をやっているのか分からない(5番)

 

このように、勉強にはゲームと違った点が多く存在します。

この違いが、勉強が嫌われる理由だと考えられます。

では、子供たちに嫌われる勉強にゲームの特徴を組み込んでみたらどうなるのでしょう?

この、勉強にゲームを組み込むことはゲーム化と呼ばれますが、その実験が行われました。

 

 

 

 

■2 小学校でのプログラミング授業

 

 

ゲームから得られる特徴は、本当に勉強にも応用できるのか?

この疑問を解決するために、小学校の子供たちに向けて実験が行われました。

 

内容

 

小学4~6年の男女25名に一コマ45分のプログラミング授業を8回行った。

使った教材は、ドリトルというプログラミング教材。

(注:ドリトルは、小学生でも理解できるように日本語でプログラムできる言語。高レベルなグラフィックを簡単に表現できる。)

 

プログラミングは、コードを実行すれば、その場ですぐにフィードバックできる。

始めは、簡単な図形を作るところからはじめ、最後は自作のゲームを開発する。

「自分の好きなものを自分で作れる」というコントロール感(3番)をアピールして授業を行った。

 

結果

 

4年生は、ローマ字入力がおぼつかないが、ゲームを作りたい一心で一生懸命入力していた。

エラーがでても、必死に解読しようとしていた。

感想では、「達成感」や「自分で作ったゲーム」というワードが多く見られた。

 

 

 

■3 実験から見るゲーム化の有効性

 

 

プログラミングは以下の点で、ゲーム化された勉強であるといえます。

 

  • 作りたいものがある(課題の明確化)
  • 自分が何をしているのかが分かっている(コントロール感)
  • 自分がどのくらいできるようになったかは作品の出来具合で明確(現状の見える化)
  • 実行すると即座に成功か失敗か分かる(即時フィードバック)

 

完全にゲームの特徴と一致していますね。

 

また、プログラミングは、実験結果からも分かるように、子供たちを魅了し、学習意欲も高くなっています。

つまり、子供たちにハマる条件は、ゲームだけに当てはまるのではなく、ゲーム化した勉強にも当てはまるのです。

子供たちの学習意欲を上げるためには、勉強をゲーム化することが有効ということですね!

 

 

 

■4 まとめ

 

 

ゲームという子供たちが愛してやまない媒体を、どうにか勉強にも生かせないか?というテーマで記事を書いてきました。

実験の結果から、ゲームの特徴を勉強に組み込む「ゲーム化」が、子供たちの学習意欲を高めるのに有効ということが判明しました。

最後に、もう一度ゲームの特徴(子供たちがハマる条件)を書いておきます。

 

  1. 何をすべきかが明確になっている(課題の明確化)
  2. 自分が今どういう状況なのかが、すぐにわかる(現状の見える化)
  3. アクションに対して、すぐに反応がある(即時フィードバック)
  4. ゴールしたり達成すると、感動できたり、ご褒美がもらえる(達成報酬の魅力)
  5. 自分が何をやっているのかが分かる(コントロール感)

 

この5つの点を踏まえた勉強が、今後メジャーになってくるのではないでしょうか?

 

 



今回の記事はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事のほかにも皆様のお役に立てるであろう記事を書いていますので、よかったらぜひそちらもご覧ください!

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