【最新論文】映画で学習できるって本当?オススメ映画も紹介【学習の心理学】

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みなさん、映画が世界で初めて公開されたのがいつか知っていますか?

ウィキペディアによると、1895年らしいですよ。

時期で言うと、あの日本史で有名な下関条約が結ばれた年と同じという大昔ですね。

そんな大昔から現代まで変わらず人々に人気である映画ですが、娯楽としてだけではなく、最近は学習という面からも映画というものが再評価されています。

そこで今回は、最新の心理学研究によって明らかになった、学習教材としての映画の優れた点をみなさんに説明していこうと思います。

 

参考文献

林 智一 「全学教育科目における映画を用いた臨床心理学の試みー「教える」ことから「洞察と共感の喚起」への変革を目指してー」 2019 香川大学教育研究

 

 

 

■1 授業で映画を使ったら思わぬ結果が…

 

 

先生の中には授業中に映画を見せてくれる優しい人がいましたよね。

授業中にみる映画は、日頃家や映画館で見る映画とは違って内容的に哲学や教育関係のものが多く、私的には絶対見ない内容なのに、なぜか授業中だったら真剣に見てしまいますよね。

そして、やけにその後も記憶に残りますよね。

ここに注目した心理学者は、学習教材として映画を研究し始めました。

 

 

授業中の映画による効果

 

最新の研究によって映画には以下の効果があることが分かりました。

 

授業中映画の効果
  • 授業テーマへの理解・関心の深まり
  • 映画の多様な見方
  • ドラマ性
  • 洞察・共感
  • 分かりやすさ
  • 同一視

(林 2019)

 

まず、「授業テーマへの理解・関心の深まり」「分かりやすさ」とあることから、映画は字や言葉だけでは分かりにくい部分を映像で補い、生徒の理解を促進することができることが分かります。

 

また、「映画の多様な見方」「ドラマ性」は、映画から多くの学びがあることを感じ、映画のテーマに関連した他の映画にも興味が湧いた子供たちが多く存在することを表しています。

 

最後に、最も注目していただきたいのは、「洞察・共感」という項目ですね。

授業というのは、どうしても受け身になりがちです。

大学生の自分だから分かるのですが、日本人は基本的に自分から発言はせず、正直聞いているだけという受け身の学生が多く、実際それでも授業は乗り越えられます。

しかし、しっかりと学ぶためには授業のテーマに対する意見を自分なりに洞察し、時には対象の人々になりきって物事を判断することが必要です。

映画はこのような「洞察・共感」を学生に進んで行わせることができるのです。

 

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■2 学習におすすめの映画は?5つほど紹介します

 

 

では、映画が学習において素晴らしい効果があることは分かっていただけたと思うので、続いてどのような映画を教育で使えばいいのかを紹介します。

 

 

1: ビューティフル・マインド【心理学研究で使用された映画】

 

 

この映画は心理学研究の場でも頻繁に使用されているもので、統合失調症がテーマとなっています。

現在も100人に1人はいると言われている統合失調症ですが、原因不明の病であり、人々の理解もまだ少ないです。

そのため、映画中には周りの人々からの偏見や差別がひどく、しかしそんな逆境にも立ち向かう1人の大人の勇敢な姿が描かれています。

この映画を通して病に対する偏見や差別に対する考えを巡らせることができるでしょう

 

 

2: シングルマン【多くの人に人気の映画】

 

 

主人公の同性パートナーである恋人が事故で突然死したうえ、その葬儀にも呼ばれなかった絶望を見事に作中に表現しています。

同性愛の作品として有名であり、現在注目されている性的多様性の授業には最適ですし、自殺まで考えた主人公が立ち直っていく様は子供たちにも大きな衝撃を与えることでしょう。

 

 

3: ビリギャル【多くの人に人気の映画】

 

 

学生の本分は勉強ということで、受験に関連した映画もいいでしょう。

このビリギャルという映画は、クズと呼ばれて自分への期待を持てないギャルの成長を楽しむこともできますが、なにより家族や先生など、周りの人の献身から学ぶことは大きいです。

そのため受験勉強に悩みを抱えている子供に効果があるのはもちろん、先生自身や親御さんにもオススメの映画なので、授業参観などで使用するのもありですね。

 

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4: この世界の片隅に【多くの人に人気の映画】

 

 

始めは全国63館のみの公開でしたが、クチコミで評判が広がり、2017年8月現在300館以上で公開され大ヒットを記録中の映画です。

平穏に暮らしていた家族の元に突如襲う戦争の残酷さ、やるせなさを見事に描いています。

戦争の映画ですが残酷なシーンは無く、子供も大人も楽しめることでしょう。

 

 

5: パイレーツ・オブ・カリビアン【個人的にオススメの映画】

 

 

僕が個人的にオススメしたいのがこのパイレーツ・オブ・カリビアンです。

多くの方が「教育に関係なくね?」と思ったと思います。

確かにパイレーツ・オブ・カリビアンはあまり哲学的な要素は含まれておらず、授業で扱うと多くの反感を買いそうですが、この映画を選んだのにはきちんと理由があります。

 

というのも、授業で扱う映画の内容はあまり関係ないと僕は個人的に思っています。

授業中に映画を扱うメリットとして最も重要なのは一体なんでしたか?

そうです、「洞察・共感」です。

授業中に映画を使用しその感想を書かせることで、それがどのような内容であっても、生徒は共感と洞察を駆使して映画のテーマやそこから感じたことを考え抜きます。

子供たちの学びに重要な「洞察・共感」には映画の内容はあまり関係ないのです。

つまり、生徒に必要な洞察や共感を行わせるためには映画の内容は特に気にしなくてよくて、せっかくなら楽しい映画を見せてあげようということです

 

 

 

 

■3 まとめ

 

 

今回は、学習教材としての映画がどれほど優れているかについて説明してきました。

  • 授業テーマへの理解・関心の深まり
  • 映画の多様な見方
  • ドラマ性
  • 洞察・共感
  • 分かりやすさ
  • 同一視

 

このように授業中の映画鑑賞には多くのメリットがありますが、特に注目すべきなのは「洞察・共感」です。

日本の学生の弱点としてよく言われているのが授業に対する受け身な姿勢です。

授業をただ聞いて終わりで、授業のテーマに関する発展的な思考を巡らせないようでは学びはなく、授業を受けている意味はないのです。

このような受け身な生徒に、能動的に洞察し、共感させるのに映画は有効です。

みなさんぜひ一度、教育の手段の一つとして映画を使ってみてください!

 

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2019年3月1日

 

今回の記事はここまでです!最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事のほかにも皆様のお役に立てるであろう記事を書いていますので、よかったらぜひそちらもご覧ください!

 

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